今日はちょっと高度になりますが、顎関節や顔面の痛みにセルフケアで対処する際に有効なレメディをご紹介します。
まず顎関節が痛い時。
口を開け始める時が痛く段々楽になってくるようならルストクスです。ルストクスは筋骨格系の問題にとても役に立ってくれるレメディです。
ポイントは主に下記の4つ。
・動き始めが痛く、動かし続けると楽になる。
・筋肉がこわばった感じで伸ばしたい(ストレッチしたい)欲求がある。
・雨や濡れたあとに症状が悪化する。
・口が開かなくなった時。
ルストクスも良いですが、ショックな出来事(失恋や別れ)などの明確な理由があった後に開かなくなった時にはイグナシアがぴったりです。
イグナシアは表情筋にもとても縁のあるレメディで、顔がぴくぴく痙攣するとか、頬粘膜(口の内側)を噛んでしまう時にもとても有効です。
またしゃっくり(横隔膜の痙攣)にも効果抜群で何度も一瞬でしゃっくりがとまったことがありました。
そして三叉神経痛の場合です。
これはセルフケアではかなり難しいですが、本当に痛み始めのタイミングならアコナイトが著効します。
私がホメオパシーを勉強し始めた頃、クリニックに緊急で三叉神経痛らしき患者さんが来院されました。
「今朝からものすごく痛む」と苦しそうでしたので、すぐにアコナイトを1粒とってもらい、数粒をお渡しして「15~30分毎にとってみてください。そして紹介状を書きますので口腔外科を受診してください。」と伝えて帰宅されました。
午後になってその患者さんから電話があり「あの薬は何という名前ですか?数粒で痛みが全く無くなってしまったのでビックリしています」とおっしゃっていました。
ビギナーズラックもあったのでしょうが、アコナイトはこのようにタイミングがあえば信じられない効果を発揮してくれるレメディなのです。