ヨコハマ・ヒーリング・デンタル

歯科治療とオステオパシー

頭蓋は「動いて」います。頭蓋内にある歯も、一本一本が指のように可動性を得ることで、本来の働きができます。

オステオパシーは19世紀後半にアメリカの医師スティルが徒手療法として発表したのが始まりです。その後、スティルの弟子で同じくアメリカの医師サザーランドが、頭蓋骨の縫合(骨と骨のつなぎ目)のメカニズムを研究し、それまで一般医学では可動性があるとは考えられていなかった頭蓋骨が、わずかではあるが動いていること、そしてその動きに異常があると色々な健康上の問題が起こり、また頭蓋の動きを調整すると色々な問題が改善されることを発見しました。(参考図書 藤井佳朗著 「咬合のマジック」 デンタルダイヤモンド社)

歯はもちろん頭蓋内に存在し、上顎骨下顎骨と歯周靭帯という「関節」でつながっています。現代医学では頭蓋は縫合で可動しているという概念はありません。ですが、概念がないということは、実はとても大変なことなのです。

歯科治療では歯と歯を連結したり、ブリッジのように3本以上の歯をつないで連結することがあります。極端な例では全顎フルブリッジといって上顎の歯を全部つなげてしまうこともあるのです。これらはすべて頭蓋が動かないという大前提のもとにおこなわれているわけで、これが頭蓋が動くということになるとまったく話が違ってきます。歯は一本一本がまるで指のごとく可動性を与えられるべきであり、連結されsてしまうとその働きをまっとうできないばかりか、頭蓋の動きを制限し様々な障害の原因になってしまうのです。

残念ながら多くの歯科医はこのことに気がついていません。しかしその昔ガリレオが叫んだように「それでも頭蓋は動いている」のです。

当院ではサザーランドの発見を尊重し、頭蓋の動きをさまたげないようなるべく連結はせず、ブリッジは義歯にするような治療方針をたてています。

このような話は他にもたくさんあります。私がホメオパシーやオステオパシーを尊敬しているのは現代医学へのアンチテーゼとしてではなく、何の私心のない純粋な自然への尊敬と洞察にあふれているからです。それは科学的根拠などという一面的なものの見方ではなく広く宇宙を内包した包括的な視点、いわゆる「ものの道理」に基づいているかどうかのみが最も重要であると考えているからです。

写真:手技による頭蓋の調整(クレニオ・セイクラル・セラピー)

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