ヨコハマ・ヒーリング・デンタル

顎関節症について現在行われている標準治療の問題点と当医院の治療方針

顎関節症と一口にいっても患者さんによって病態や成り立ちはさまざまです。

治療を行う際、最も重要なことは患者さんが現在の状況になってしまった経過をしっかり把握することで、身体の他の部位にどのような随伴症状がでているかも必ず問診しなければなりません。

しかし現在行われている一般的な治療は、顎関節のみに原因を求め画像診断を重要視する傾向にあります。

顎関節には多くの筋肉が付着しており、それゆえ顎の複雑な動きを可能にしています。その中の一つの筋が緊張した場合、全体の動きは制限され、それが続くと顎関節が障害され顎関節症になっていくことが多くあります。その場合どの筋肉が何故緊張しているのか、また何故かわからなくてもその筋肉の緊張を緩めることしか真の治療方法はないはずです。

ところが実際におこなわれている治療ではこの点に着目することなく、荒っぽく言えばどんな患者さんに対してもスプリントというマウスピースを装着し、一時的に顎関節の負担をやわらげるとか、顎関節そのものに外科的なアプローチをするとか、おおよそ真の治療に結びつくとは思えないことが平然と行われています。

そして随伴症状は重要視されず、胃腸症状などがあった場合や少しでも理解が難しい症状(あくまで歯科医にとって)があったりすると、 精神科に受診を勧められたり抗鬱剤を処方されることもあります。

こうなるともはや何が真の症状で何が薬による副作用なのかまったくわからなくなり、患者さんはどんどん悪くなったと感じるばかりです。

顎関節症の患者さんでトラブルがおきていいるケースを分析するとほとんどがこのパターンで、始めのボタンの掛け違いに気づかずにどんどん悪循環に陥ってしまうのです。

この悪循環を解消するには歯科医が顎関節と全身との関連をしっかり把捉し、さらに関節への手技療法(オステオパシー、カイロプラクティック、AKAなど)を適切に使用できるようになり、加えて感情面からくる交感神経緊張状態に対して鍼灸やホメオパシーを適切にもちいるなど、人間をトータルで診る総合力が必要不可欠になります。言い換えればそのような総合力の無い歯科医は顎関節症を治療すべきでないと言えます。

身体の声を聴くという行為はとても難しいことです。

しかしそれをすることなく症状が出現した部位のみに向き合い、画像診断に最も重点をおいた現在の治療システムでは、この複雑化した顎関節の問題を解決することは不可能であると考えます。

顎関節は身体のバランスが崩れた時、懸命にバランスをとってくれるありがたい存在です。そして根本の状態が改善すればおのずと元の位置に戻り状態は改善していきます。よってまずはどこのバランスが崩れているのかしっかり把握しその原因を取り除いていくことが唯一の治療法です。

それはその病をおこした当事者しかその病を治すことができない(当事者能力)、道理によって病がおこり道理によって病が治るというホメオパシー(道理に基ずく医療)の論理そのものであると言えます。

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